5月04

CC-FR7CLの改造

HANDYBIKE向けのワイヤレスサイクルコンピュータとして定番のCC-FR7CLですが、電波の到達距離が短くハンドルバーに固定しても動作しないという問題があります。
普通の自転車であればセンサーの取り付け位置もハンドルに近い位置になりますから問題にはならないんですが、小径自転車ではどうしても低い位置になってしまうため、ワイヤレスでは難しいようで。

電池が新品同様の電圧ならかろうじて動作はするようなので、外部電源をつなげて高い電圧を維持するという方法もいけそうでしたが、それも何かと面倒そう。

というわけで考えた結果、センサー部の磁力感知スイッチを延長することにしました。
価格は千円程度。有線式サイコンのセンサーなので、CC-FR7CLでは本来使えません。
センサー部は磁力を感知するスイッチ一つきりなので、かなりコンパクトです。
キャッツアイのブラケットセンサーキットのセンサー部はちょうど同じスイッチが使われているので、ブラケット近くでコードを切断。これをCC-FR7CLのセンサー部の基板にスイッチを取り外して、同じ位置にはんだ付けする、という手順です。
分解したところ。基板の横の黒いパーツは電波を飛ばすためのコイルです。
一番の難点はCC-FR7CLの分解。防水のためもあってかしっかり密封されており、しかも接着されているので無理矢理カバーを切断して開くしかありません。
周囲のスジに沿ってミニノコなどを使えば比較的楽に開けることはできました。
ただし、上面の円筒部分で接着されているので、ここは力ずくで強引に開けるしかないようです。
基板の横に飛び出る形で取り付けられている素子を取り外し、ケーブルを付けなおします。
開いてしまえばあとは簡単で、基板にとりつけられているヒューズ管のようなスイッチを取り外し、そこへブラケットセンサーキットのセンサーのコードをはんだ付けします。
組み立てたところ。ケーブルはカバーに穴を開けて、そこから出しています。
そして、元通りに組み立てれば完成。基本的にはマジックテープで止めていますが、防水のため一応カバーの合わせ目にゴムシートをはさんでいます。

センサーの取り付け位置は同じです。
延長したセンサーは従来同様、フロントフォーク部分にタイラップで取り付けます。磁石も従来のものをそのまま利用できます。
コードはフロントブレーキに巻き付ける形で上へ伸ばし、ハンドルポストなどへ元のセンサー部を固定します。
電波は元のセンサー部分から出るので、なるべくハンドルバーに近い場所に取り付けます。
CC-FR7CL本体は、ハンドルバーに固定。無線区間が短くなったことで、安定して動作するようになりました。電池が消耗して電波が弱くなってもある程度は大丈夫でしょうから、電池も長持ちするはず。

まぁ、有線式同様ケーブルを取り回す必要があるのでスマートではありませんが、やはりハンドル部に取り付けられるのは見やすくていいです。
だったら最初から有線式のサイクルコンピュータを選べ、ということになるんでしょうけどね。

なお当然ですが、分解により破損の危険性があります。また、ケースを無理に開けている関係上、雨水などが内部に浸入して壊れる可能性も高くなります。
参考にしていただくのは構いませんが、これが原因でCC-FR7CLが故障しても責任はもてませんので、そのあたりは自己責任でお願いします。

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Posted by うえの under 自転車
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