W-ZERO3[es]と@FreeD
自宅での通信環境は未だPHSオンリーなんですが、ドコモは年内にはPHS事業から撤退を決めているとのことで、@FreeDを利用しているわたしとしては困った状態。秋には@FreeDの代わりとしてFOMA回線を使った64kbps通信のサービスも始めるようですが、料金的にもサービス内容的にも@FreeD同等程度でしかないのにはがっかりでした。
そこで、先月ウィルコムのW-ZERO3[es]を購入しました。[es]では最大128kbpsでの接続(4x)が可能なので、数値だけ見れば@FreeDの64kbpsの倍の速度、ということになります。しかも料金は(使い方次第ですが)@FreeDとそう変わりません。
ただし、パケット方式のウィルコムとPIAFS方式のドコモでは単純に数字だけの比較はできないので、実際の通信速度について調べてみました。
- | @FreeD(ドコモ) | W-ZERO3[es]/4x(ウィルコム) | W-ZERO3[es]/4x/モデム動作 |
BNRスピードテスト Ver3.5001 | 1.NTTPC(WebARENA)1: 47.882kbps(0.047Mbps) 5.97kB/sec 2.NTTPC(WebARENA)2: 48.38kbps(0.048Mbps) 6.01kB/sec 推定転送速度: 48.38kbps(0.048Mbps) 6.01kB/sec | 1.NTTPC(WebARENA)1: 33.56kbps(0.033Mbps) 4.19kB/sec 2.NTTPC(WebARENA)2: 32.284kbps(0.032Mbps) 4kB/sec 推定転送速度: 33.56kbps(0.033Mbps) 4.19kB/sec | 1.NTTPC(WebARENA)1: 75.682kbps(0.075Mbps) 9.39kB/sec 2.NTTPC(WebARENA)2: 83.595kbps(0.083Mbps) 10.37kB/sec 推定転送速度: 83.595kbps(0.083Mbps)10.37kB/sec |
データ受信速度測定値 データサイズ = 160 k バイト | 受信時間 = 23.95 秒 平均速度(バイト/秒) = 6.68 k バイト/秒 平均速度(ビット/秒) = 53.4 k bps | 受信時間 = 15 秒 平均速度(バイト/秒) = 10.7 k バイト/秒 平均速度(ビット/秒) = 85.3 k bps | 受信時間 = 11.536 秒 平均速度(バイト/秒) = 13.9 k バイト/秒 平均速度(ビット/秒) = 111 k bps |
同時データ受信速度測定値 データサイズ = 80 k バイト/接続 × 2 接続 | 総受信時間 = 24.05 秒 総平均速度(バイト/秒) = 6.7 k バイト/秒 総平均速度(ビット/秒) = 53 k bps [ 2接続同時有効部 ] 受信データ量 = 105 k バイト (推定値) 受信時間 = 15.6 秒 平均速度(バイト/秒) = 6.7 k バイト/秒 (推定値) 平均速度(ビット/秒) = 54 k bps (推定値) | 総受信時間 = 13 秒 総平均速度(バイト/秒) = 12 k バイト/秒 総平均速度(ビット/秒) = 98 k bps [ 2接続同時有効部 ] 受信データ量 = 105 k バイト (推定値) 受信時間 = 9 秒 平均速度(バイト/秒) = 14 k バイト/秒 (推定値) 平均速度(ビット/秒) = 109 k bps (推定値) | 総受信時間 = 13.119 秒 総平均速度(バイト/秒) = 12 k バイト/秒 総平均速度(ビット/秒) = 98 k bps [ 2接続同時有効部 ] 受信データ量 = 124 k バイト (推定値) 受信時間 = 10.004 秒 平均速度(バイト/秒) = 12 k バイト/秒 (推定値) 平均速度(ビット/秒) = 99 k bps (推定値) |
実際の通信速度に関しても倍以上になった、と言えるのかな。
[es]の方は、[es]のブラウザで速度計測サイトに接続した結果と、USBケーブル経由で[es]をモデムとしてPCにつなぎ、PC側で計測サイトに接続した結果の2つを調べています。
BNRスピードテストの結果がふるいませんが、これは[es]の処理速度の遅さが響いている、ということなんでしょうね。
現在利用しているプランは、「ウィルコム定額プラン」+「データ定額」です。
この場合、利用したパケット量により月額料金は\3,950(\2,900+\1,050)~\6,700(\2,900+\3,800)となります。\3,950で済むのは10万パケット(およそ12.2MB分)まで。
36万パケットを超えても最大\6,700の定額となりますが、料金をおさえるのであれば通信速度は64kbps(2x)と劣るものの「リアルインターネットプラス」というオプションを選べば月額\5,000(\2,900+\2,100)の完全定額となります。
正直なところ、128kbpsも64kbpsもブロードバンド回線に比べればそれほど大きく変わるものでもありませんから、毎月それなりに利用するのであればリアルインターネットプラスでも十分満足できるのではないかと思います。
W-OAM対応のエリア、SIMがあれば料金すえおきで2倍とまではいかなくとも通信速度の向上が可能ですし。
それこそ速度重視であれば携帯電話をPCのモデムとして利用したほうが
よっぽど速いわけですから、PHSを選んだ以上はあんまり速度にこだわる
必要はないかな、と。