8月11

アクティブスタイラスペン

スマートフォンの普及にともない、モバイル端末向けのオプション品も種類が豊富になりました。
中でもスタイラス(タッチペン)は、従来のペン先がとがっていれば何でも良かった感圧式タッチパネルとは違い、指でのタッチが前提となる静電容量方式タッチパネルに対応するために様々な仕組みのスタイラスが登場しています。

ただ、いずれの製品も共通しているのがペン先が太いこと。
これは静電容量方式のしくみ上仕方のないところで、反応させるにはある程度の面積が必要となるのですが、メニュー操作などはそれを前提として作られているので特に問題はないものの、文字や特に絵を書くには適しているとは言えません。

そこで新たに登場したのが「アクティブスタイラスペン」。
http://www.princeton.co.jp/product/digitalaudio/psatpa1.html
ペン先はよくある導電性ゴムの半球がついてるタイプですが、大きさは従来品の半分程度となっています。
どのへんがアクティブなのかというと、電池を内蔵しており、自ら静電気を発生させることでタッチ操作の反応を改善させるという構造になっています。
アクティブスタイラスペン内容物
実際に使ってみると、スイッチを入れない状態でも操作できないことはないのですが、スイッチを入れると軽く画面をなぞる程度の力でもタッチ操作が可能になります。
従来のスタイラスだと程度の差はあれ画面に押し当てる必要があるので、だいぶ感覚は違います。

ただし、このへんは端末によって感覚が大きく異なり、上記のように軽く画面の上でなぞる程度で反応するものもあれば、逆に指で操作するより反応が悪くなるものもあったりします。
そしてSonytabletPでは、連続した線を引くことができませんでした。
アイコンの上でフリック操作しようとするとアイコンをタップしてしまうという問題もあるので、「押しっぱなし」の状態が維持できないようです。
SonytabletPで横線を何本か描いてみたところ
上の画面写真を見てもらうと、まともに線も引けない状態が分かるかと思います。
下の画面写真はKyoceraEchoで同様に横線を引いてみた様子ですが、こちらはおおむねちゃんと線が引けています。
KyoceraEchoで横線を何本か描いてみたところ
製品仕様として「iPad専用」となっているので、おそらくiPadではこうした問題は起こらないのではないかと思いますが。

また、電池を使用しているので、当然電池切れの問題もあります(公称連続使用140時間)。
電池も日本ではまったくなじみのない単6電池というものなので、どこでも入手できるものではなかったりします。
単6電池と単4電池の比較
写真上が単6電池、下が単4電池。非常に細い電池ですが、それでもこれを内蔵する必要があるため、スタイラス自体の太さはえんぴつなどよりも一回り太いサイズです。

ということで、iPad用としてはともかく、Android用のスタイラスとしてはいまいちお勧めはしにくい商品でした。
お絵かき向けのスタイラスだと、ペン先が透明な円盤状となっているjotシリーズや見た目が筆な などが現状では良さそうですが、個人的には感圧式やタブレット用のペン先が細いもので操作できるようになってくれるとうれしいんですけどね。
そのためにはたぶん、こうした無理矢理静電気を発生させて、とかいう仕組みでもないと駄目だと思うので、期待もこめて買ってみました。

ちなみに、従来品よりタッチ感度が向上しているとはいえ、元々のタッチ感度が低いLibrettoW100ではまったく反応しませんでした。スタイラスがまったくだめというわけではなく、接触面積が大きめのものなら反応するものもあるので、そもそもアクティブスタイラスペンの仕組みには向いてないデバイスなのかもしれません。

スタイラスが駄目なら、もうBluetoothタッチパッドとか小型トラックボールといったポインティングデバイス系を導入するしかないような気もします。

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Posted by うえの under PDA
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