11月23

自転車アクセサリの新たな可能性

自転車パーツはもっぱら通販か上野のY’s Roadで購入してますが、最近注目しているのがKickstarterです。

最近耳にするようになったクラウドファウンディングの大手サイト(海外)で、「こういう商品を作るから出資してね」という呼びかけに対し、いいなと思った人が出資するという形のものです。
数ドルの小口出資もありますが、出資することでその商品を今後の流通価格より安く優先的に購入できるというパターンも多く、開発中商品の早期予約通販ととらえることもできます。

ただし、合計投資額が目標に達しなければ不成立ということで出資されずにプロジェクトは流れてしまいますし、実際の商品はこれから作るという状態なので最悪商品開発が完遂せず出資が無駄になるということもあり得ますが。

詳しくはこのあたりが参考になります。
http://gigazine.net/news/20140103-kickstarter-pledge/

リスクはあるとしても、不況が続く状況で無難な商品開発ばかりになっているメーカー品に比べ、アイデアが光る面白い商品を多く見かけるので、眺めているだけでもなかなか楽しめます。

自転車関係の商品もいろいろあります。
すでに募集が終わり、出資額が目標に達しなかったものですが、過去には下記のような商品が。

●自転車泥棒対策グッズ
https://www.kickstarter.com/projects/274365669/nutlock-outsmart-thieves-save-your-wheels-lock-you
日本ではまりない例だと思いますが、前輪をワイヤーロックしてても前輪自体を外して本体が盗まれるというケースがあるようで、その対策に専用工具がないと外せないようにしてしまおう、というもの。

同様のコンセプトの商品では、クイックレリーズにカバーというかロックを付けて、鍵がないと外せないようにしてしまう、という商品もありました。
https://www.kickstarter.com/projects/762545974/quick-caps-finally-a-quick-release-wheel-lock

●シンプルながら堅牢な自転車ロック
https://www.kickstarter.com/projects/1556061978/vier-compact-high-security-bike-lock
分解してコンパクトに収納しておけるのがポイント。

●BB部分に収納できる小型空気入れ
https://www.kickstarter.com/projects/crankpump/crankpump-the-invisible-bike-pump
シートポスト内蔵の空気入れはありますが、こちらはさらにコンパクト。
ボンベは汎用品が使えるようです。

●簡単に自転車を担げる肩ひも
https://www.kickstarter.com/projects/1851066701/bike-liftandcarry
輪行用というよりは、階段を担いで移動する等の短距離運搬用ですね。

●メジャーみたいに収納できる光るベルト
https://www.kickstarter.com/projects/1114828980/glowbelt-a-compact-and-super-bright-led-safety-bel
ベルトのように巻いたりたすき崖掛けしたり用途は色々。かなり目立ちそう。

●2人以上でサイクリングする人用自転車スタンド
https://www.kickstarter.com/projects/658460602/bicyclick-stand-your-bike-upright-everywhere
アップライト専用ですが、面白い発想です。

●外付け式の電動自転車キット
https://www.kickstarter.com/projects/1598792615/bikeforce-motorized-bicycle-pusher-and-cargo-trail
電動自転車キットはいろいろありますが、この発想はありませんでした。

●自転車やバイクのタイヤの空気圧等をスマホで管理
https://www.kickstarter.com/projects/rdv-labs/cycleat-the-tire-sensor-for-bicycles-and-motorcycl
バルブキャップ型センサーでタイヤの状態を検知し、Bluetoothでスマホにデータを送るというもの。

こうしたスマホとの連携商品はいろいろ提案されているのですが(サイコンの無線式センサーをBluetoothにしてしまうとか)、常時表示するにはスマホの電池が持たないという問題があるため、なかなか難しいよう
です。
https://www.kickstarter.com/projects/1973311155/velocomputer-9-axis-smart-sensor-platform

そんな中で、わたしが出資しているのが、こちら。
https://www.kickstarter.com/projects/1470807343/winglights-versatile-indicators-for-bicycles
バーエンドに取り付けるプラグ型の方向指示灯です。同様のものでリアランプタイプのものは既に商品化され販売されていますが、方向指示灯はそもそも自転車で使うという需要がないためか見かけません。
押し込むことで点滅、点灯と操作は至ってシンプル。駐輪時にはランプ部分だけを簡単に取り外して持ち歩くことも可能。

締め切りまでまだ1ヶ月近くありますが、既に目標額の半分以上の出資は集めているので成立はしそうですね。
とはいえ、商品完成目標は半年後なので、順調に進んだとしてもまだまだ先の話ではあるのですが。

ちなみに方向指示灯としては、他にグローブ型のものもありました。
https://www.kickstarter.com/projects/zackees/zackees-turn-signal-gloves
こちらはプロジェクトが成立し、商品開発も完了。先月無事出荷までこぎつけることに成功したようです。
https://www.kickstarter.com/projects/zackees/zackees-turn-signal-gloves/posts
自転車本体への取り付けを考慮する必要もなく、いい商品ですよね。

自転車の方向指示灯というものが一般的ではないので、ぱっと見で周囲に分かってもらえるかが難しいところではあるのですが、手信号自体は認知度はともかく存在しますからそれと組み合わせれば十分
機能しそうです。

現在募集中のものでは、リアキャリアに付けるタイプのものもありますね。
https://www.kickstarter.com/projects/1780424425/8rlicht-the-smart-taillight
こちらはハンドルに操作リモコンを取り付けるタイプで、表示内容のカスタマイズ、アニメーションも可能。さらにスマホと連携してのサイコンとしての機能や盗難防止アラームなど機能満載の模様。
ただ、残念ながら日本への発送には対応してないようですが。

あとは、自転車とは直接関係ありませんが、スマホ用の外付けディスプレイなんてものにも出資しています。
https://www.kickstarter.com/projects/378232716/inkcase-plus-e-ink-screen-for-android-phone
bluetooth接続でスマホの表示内容をそのまま表示できるほか、操作も可能。
画面が電子インクというもので出来ているのが特徴です。

電子インクは消費電力が非常に少ないのが特徴で、表示内容を書き換える際にのみ電力消費が発生するという性質を持っています。そういうこともあり、表示内容を頻繁に更新する必要のない電子書籍リーダー等でよく利用されています。
スマホの電力消費の主な内訳で最も大きいのが画面表示なので、スマホ本体の画面は消しておいてこの商品で表示させれば、無線接続しているとはいえ普通に使うより電池消耗を抑えられるという理屈です。
もちろん用途に寄るところが大きいでしょうが、サイコンアプリや地図アプリでのナビ用途に使えるんじゃないかと期待しています。

こちらもプロジェクト成立済みで、現在は商品開発中の段階です。予定では10~11月には完成となっていたのですが、少し遅れていて今のところ12月半ばまでには…という報告が上がっています。

そんなこんなで、こんな商品があればなぁという願望に応えてくれるかもしれないKickstarterでした。
今後も面白そうな募集があれば紹介したいと思います。

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Posted by うえの under 自転車
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