COOL HUMAN ボディクーラー
ベルトに取り付けるタイプの携行型ファンとしてKickstarterで出資を募っていた製品で、2020年に続き、翌年にはその改良型が登録されていました。
https://www.kickstarter.com/projects/coolhuman/cool-humantm-portable-body-cooler-beat-the-heat/description
https://www.kickstarter.com/projects/coolcucumber/cool-human-misting-body-cooler-beat-the-heat/description
※同一商品かは分かりませんが、Amazon等でも購入できるようです。
2020年モデルは、機能面を重視した長方形の箱型タイプ。
シロッコファンを採用しているためコンパクトな薄型（3～4cm）の本体となっています。
ファンは弱中強の３段階で、動作音は静かです。
おまけ機能として、LEDライト、USB-TypeAによる給電（モバイルバッテリー）機能もあります。
バッテリー容量は公表されていませんが、風量中で朝から夕方までは持ちました。
仕様では弱で最大１２～１４時間、中で７時間、強で５時間使用可能となっており、概ねそんな感じです。
操作は「Shift」ボタンを押すごとに弱→中→強→LEDライト点灯→OFFを順番に切り替えるだけ。どの動作モード時でも「OFF」ボタンを押すことでOFF状態になります。
現在の動作モードについては各ボタンの間にあるLEDの点灯で分かるようになっています。（充電中は「C」のランプが点灯）
一方、2021年モデルはデザイン面が見直され、新たにミスト機能が追加されました。
ミスト、要するに超音波式加湿器なのですが、ファンの吹き出し口とは別に本体上面に噴霧口が設けられており、ファンとは独立しての使用も可能です。
なので、ファンを回さずそれこそポータブル加湿器として使うこともできます。
本体下部のカバーを外すとミスト用タンクがあり、必要に応じて給水を行います。
ファンは弱中強の３段階ですが、ミスト機能の弊害でファンサイズが小さくなったため、風量は2020年モデルと比べると若干弱くなっています。動作音もわずかに大きくなっているように思います。
また、動作時間も弱で最大９～１０時間、中で４時間、強で２時間と短くなってしまいました。満充電でも１日持たないのは厳しいです。
ただ、全体的な作りは良くなっており、2020年モデルでは壊れそうだったファン吹き出し口の格子カバー部やベルトクリップ部はしっかりした構造に改善されました。
また、卓上に置いて使用するためのスタンドも追加されてます。充電しながらの動作も可能なので、卓上ファン、加湿器としても使えるようになっています。
操作はボタン１つで、短く押すごとに弱→中→強→OFFを順番に切り替えます。
ボタン長押しでミスト常時噴霧→間欠噴霧→ミスト停止を切り替えます。
ミスト噴霧中は操作ボタンそばの青いLEDランプが点灯。
充電中は赤いLEDランプが点灯します。
充電はUSB-Cケーブルで行いますが、コネクタが深く刺さるタイプのものでないと充電出来ないようですので、付属のケーブル以外を使う場合は注意が必要です。
ベルト固定タイプのファンは簡易的な空調服という用途となるわけですが、空調服が密封性の高い上着にファンを搭載することで服内部の空気の流れをコントロールしているので、普通の服に単純にファンをつけたところで同じ効果を得られるわけではありません。
2021年モデルはその代案として、首から吊り下げての使用を推奨しています。首～顔に送風することで体感的に涼しく感じられる、というわけです。
実際、腰につけた状態でミストを使っても服が濡れるだけなので、直接肌にミストを吹き付けた方が気化熱による冷却効果も見込めます。
ちなみに、2020年モデルでも市販のネックストラップなどをクリップに引っ掛ければ同じように首掛けで使うことができます。
COOL HUMANはあくまで送風するだけのものなので、効果のほどはというと気休め程度でしかありません。ミストは状況次第ではそこそこ有効、といったところでしょうか。
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Tags: Kickstarter, レビュー
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