HTC SHIFT
手軽にテキスト入力できる端末が欲しいなぁということで、散々悩んだ末、年末に購入したHTC SHIFT。
ネットブックが流行り出す前の３～４年前の７インチタブレットPCです。
W-ZERO3のようなスライドキーボード搭載で、さらにHTCの当時の携帯端末のようにディスプレイ部を起こしてノートPCのようなスタイルで使用することができます。
イーモバイルのe-monsterとかWILLCOM D4と同じような構造ですね。
キーボードが上下方向には狭くなってますが、それ以外は比較的とまともです。カーソルキーが一列に配置されてるの以外は。
当初の目的であったテキスト入力に使えるかというと、ギリギリ使えるかなというぐらいですね。
このサイズのキーボードでも、シグマリオンは結構入力しやすかった印象があるんですけど。
定価が高いこともあって、全体的に作りはいいです。スライド機構もかっちりしてます。
購入のポイントとなったのはそのへんと、あとはWindowsとWindowsMobileベースのOSとのデュアルブートとなっていること。切り替えも専用ボタンを押せば瞬時に切り替わります。
電池の持ちは２時間足らずと心もとないものなんですが、WindowsMobile側であれば倍以上は持ちそうなので、そちら側で環境を整えてやればそれなりに使えなくはないです。
ただし、WindowsMobile側ではユーザーメモリが20MB程度しか利用できず、メモリカードもマウント不可、無線LANやBluetoothも使えず。さらにはWindowsMobileの基本機能すら封印されているという、かなり制限が厳しい内容となっています。
通信に関してはドコモなどのSIMが使えるのでまだいいんですけどね。
もちろん抜け道はあって、WindowsMobileの基本機能の解放までは比較的簡単に可能になります。
この状態であれば、Windows側とのやりとりにWindowsMobileCenterを利用でき、Windows側から直接エクスプローラーなどでファイルの読み書きが可能になるので、だいぶ運用はしやすくなります。
とはいえ、電池の持ちを考えるとなるべくWindowsMobileだけで運用したくなりますけど。
WindowsはVistaなんですが、なんとか使えなくもないレベルでは動いてます。
さすがにATOM以前の代物なのでかなりもっさりしてますけど。
液晶解像度が800×480なので画面の情報量は少ないんですが、液晶の質はそこそこで視野角も広いので画面は見やすくなってます。
残念ながら画面の回転ができないんですが、それ系のソフトを入れればなんとかならなくもないのかな？
また、解像度切替スイッチが用意されていて、ワンタッチで擬似的に解像度を1024×600まで引き上げることができます。そこまで文字が潰れたりもしないので、こちらでの運用も問題なさそう。
で、せっかくならということで、いろいろカスタマイズ。
まず、HDDをSSDに換装。VilivS5でも導入したSUPERTALENTのFZM64GW18Pです。
そして、メモリも1GBから2GBへ増設。
公式には1GBが上限となっていますが、当時は1GBまでの製品しかなかったようで、2GBの214pin MicroDIMMであればすんなり認識してくれるようです。
そしてOSを、昨年Windows7のノートPCを買っていたので1,200円で購入できたWindows8PROにアップデートしました。
基本的な性能不足は置いておくとしても、起動はかなり速くなりましたし、動作も案外キビキビとしてます。
Windows8のインストールに関しては記事は見かけるもののほとんど海外のサイト、しかもトラブルもあったりで苦労させられましたが、それも含めて面白かったです。
なんか環境構築だけで満足してしまいそうなんですが。
総合的に見て決して悪くはないと思うのですが、実用性に関しては…といったところ。
ビュアーとして使うにしても、今ならAndroidタブレットの方が安くて使い勝手もいいでしょうし。
せめて電池が４～５時間持ってくれればまた違ってくるんですけどねぇ。
一応サードパーティ製の大容量バッテリーは販売されていたようなんですが、今となっては少なくとも国内では扱ってなさそうですし、バッテリーが大きくなる分重量、厚みも増すことになるので、それはそれで微妙です。
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