最終更新日:2014/09/17

新・乙女素体(仮)試作版

<ドールショウ41展示モデル>

素材ウレタンキャスト、真鍮線
パーツ数68(ダミードールアイ含む)

春のドールショウにて評価版として展示、販売した1/12仕様の乙女素体を元に、さらに問題点を改修、調整を行いました。
関節、指パーツの追加、新機構の追加などを行いましたが、時間が足りず調整不足であると判断し、今回は展示のみとさせて頂きました。

前回のバージョンでの不満点であった、腰の左右へのひねり可動や膝関節のロック角度の追加などの改善を図りました。
が、意図したように機能しなかったり等、まだ課題の残る状態となっています。
前回の評価版(左)との比較
ヘッドメイクアップサンプル+試作髪パーツ

■ヘッド

形状を微調整し、フェイス部固定用のツメ、受け部分を改善し外れにくくなるよう修正しました。

また、市販品の入手が難しいウィッグに関しては、カラーキャスト製の髪パーツを用意する予定です。 (写真はファンドでの原型試作段階のものです)

ドールアイは、今回6mmのグラスアイが入手できましたので試しに簡単なメイクとともに取り付けてみました。

■胴関節

腹部パーツを2パーツ構成とし、横ロール回転できるようにしました。 あわせて、胸下可動のロックがかかりやすくなるよう形状を変更。
これにより左右のひねり可動が胸下と胴の2段階となり、より自然なラインでの可動となりました。

ただし、現状では腹部ロール回転のロックが甘く、ひねった状態を維持しづらい状態となっています。

また、可動重視のため形状がいまいち(やせすぎな印象)なので、バランスを見つつ改善予定です。
追加した胴関節まわり
腰関節(屈み方向可動)

■腰関節

前回のバージョンでは、屈み方向の可動時には内部関節を引き出す形となっていたため、関節の軸位置が高くなり不自然なラインとなっていました。

これを改善するため、内部関節を前方に倒せるような構造として軸位置を調整。
背中側に若干出っ張りができてしまうものの、可動位置が適正となるようにしました。

可動面は概ね満足のいく結果が出せましたが、腹部側の関節受けの角度が変わってしまい、直立時の姿勢が悪くなっています。
こちらも改善予定です。

■ハンドパーツ

従来の3種(握った状態、軽く曲げた状態、まっすぐ伸ばした状態)に加え、新たに人差し指以外を軽く曲げた状態のものを追加。
銃器や武器等の小物類を保持しやすくしています。

ただし、保持力はあまり強くないため、重量のあるものやひっかかりのない形状のものには対応できません。
追加した指パーツ

■膝関節

前回のバージョンで膝上カバーにロック用のピンを追加し膝関節の関節保持力を向上させたわけですが、これがかなり効果的だったので、今度は膝下カバーにも同様のピンを追加して、さらにロックできる角度を追加してみました。
合わせて、引き出しにくかった膝下カバーを足の裏側のパーツを押し込むことで連動してせり出すようにしたのですが、こちらは効果がいまいち。 もうひと工夫必要となりそうです。

また、各パーツの合いがもう一歩なところもあるので、膝関節はもう少し調整が必要になりそうです。

あと、脚に関しては若干長めとなっているため、現在のパーツはロング脚として残すとして、若干長さを縮めたものも製作予定です。
膝関節のロック角度
体をひねったポーズがつけやすくなりました 多少重い小物は両手ならなんとか保持できます
つま先立ちでの自立はさすがにバランスを取るのが大変です
膝を微妙に曲げた状態でも安定するので、ポーズの幅が広がりました 躍動感のあるポーズも決まります
指を外した状態で袖を通せばピコニーモねこみみパーカーもなんとか着用できます その他にも細かい調整は行っていますが、大まかには以上のような状況です。
今回は一部の型の作り直し、修正パーツ分のみの型作成で対応できそうなので、そこまで時間はかからないものと思います。

ということで、目標としては次回のドールショウ(落選しなければ1月)までに完成させたいです。

価格に関しては1万2千円を予定していますが、とにかくパーツ数が多く1体作るのに丸1週間はかかりそうなペースなので変更する可能性はあります。

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