最終更新日:2014/04/27

新・乙女素体(仮)評価版

<ドールショウ40展示モデル>

素材ウレタンキャスト、真鍮線
パーツ数62(ダミードールアイ含む)

昨年ドールショウにて展示した1/12仕様の乙女素体の試作版を元に、問題点を改修、調整を行いました。
関節部の見直しのほか、ボディバランスの調整等も行い、より完成度を向上させています。

可動範囲の向上、関節の安定性の向上により、より扱いやすい素体へと仕上がりました。 パーツ数が増え、細かいパーツもありますので取扱いに注意が必要な部分はありますが、ストレスなく動かせるようになっているかと思います。
素体正面、背面
左が昨年の試作版、右が乙女素体
肩まわりの可動範囲

■上半身の関節

肩関節は二重関節となっており、鎖骨〜肩甲骨パーツで肩の上げ下げ、前後スイングが可能です。
試作版から肩幅を詰め、肩のラインもより自然になるよう調整しています。

首関節はヘッド側が球関節となっているほか、胸側でも前後の可動が可能です。

■腕の関節

肘の二重関節は球ではなく円筒状としたので左右のひねりはできませんが、可動範囲は格段に向上しました。 左右のひねりは上腕部の軸関節で行います。

また、腕の長さ、細さ、手首の関節球の小型化により、試作版からスリム化しています。
腕関節の可動範囲
ハンドパーツの可動範囲

■ハンドパーツ

親指の可動と人差し指〜小指の4指一括可動が可能です。
4指は握った状態、軽く曲げた状態、まっすぐ伸ばした状態の3パーツを用意しており、交換することにより様々な表情付けが可能になります。

■腰の関節

腰関節は胸下、腹部の二重関節となっています。
腹部関節は前後方向は内部関節を引き出す形となっているので若干ラインが崩れてしまいますが、その分可動は安定しています。
腰関節の可動範囲
股関節の可動範囲

■股関節

小さめの球関節に太もも側の関節カバーという構造に加え、球受けを可動できるように変更し、さらに可動範囲を向上しました。
関節の引き出しを合わせると足を大きく上げることも可能です。

■脚の関節

試作版とパーツ構成は変わりませんが、主に保持力の向上を図って改修しています。
膝カバーで関節をロックするような構造としています。

足首、つま先可動は調整は行っていますが、大きな変更はありません。
脚の可動範囲
1/12ブロンプトンプラモにも乗車可能

■小物について

手持ちの小物、武器類については、やはり保持力は十分とは言えないので形状が合わない場合しっかり保持させるのは 難しいです。軽量でグリップなどの造形がありちょうどいい大きさのものが推奨となります。

ドール服についても同様で、1/12用の余裕のある服、伸縮性のある生地のもの、手足、肩を覆わないデザインのもの(袖なし、ワンピースなど)がおすすめです。
ドールアイはあまり流通していない6mmサイズですので、今後専用品の製作を検討中です。
ウィッグも同様に専用のものを用意できないか検討中です。
コトブキヤ・ウェポンユニットのハンドガン。ちょっと大きめ 1/12ドール服着用例
刀剣類は、柄が細めのものならなんとか 腰を落としたポーズも安定します
波動拳ポーズはより自然な構えが可能に 正座も可能です
こういうポーズも決まります まだ解決しきれていない問題もあったりするので、完成度は90%といったところでしょうか。
ドールアイ、ウィッグといった市販品ではカバーしづらい課題も残っているので、そのあたりも引き続き開発を行っていきます。
各パーツを小型化しているので材料費(ウレタンキャスト使用量)は抑えられているのですが、パーツ数の増加、組み立て工程の複雑化などもあり組み立てにはさらに時間がかかるようになってしまいました。 そのため、価格は従来の乙女素体よりも少し高めに設定させていただくことになるかもしれません。

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