最終更新日:2008/03/02
従来ボディとの比較

乙女素体(可動ボディ)

<試作段階その1>

素材ファンド+ウレタンキャスト
パーツ胸部2パーツ・太もも2パーツ×2
乙女素体は可動範囲に関しても気を使って作ったつもりだったんですが、見栄えとの兼ね合いで十分に練りこめない部分も残りました。
1つが腰関節。断面が楕円のため水平回転が難しいという問題があります。 もう1つが股関節で、足を水平以上に上げられません。

そこで、ある程度見た目を犠牲にして十分な可動を楽しめるボディも作ってみることにしました。 完全新規というわけではなくて、最小限のパーツ置き換えで済ませるという方向です。

脇の下に隙間が目立ちます まず腰関節ですが、こちらは胸部パーツに関節を追加し腹部を二重関節とすることで改善を図っています。
関節は最近よく見かけるようになった胸下部分に追加。 懸案である水平回転のほか、ある程度胸を反らせたり屈ませたりも可能です。 そのため、関節だけでなくその隙間も気になるのが欠点。
また、関節を追加した関係で従来の胸部に比べると少し高さが増してしまい、微妙にではありますが背が高くなってしまいます。

ほか、肩関節のまわりを削り可動範囲を広げていますが、その関係で上半身が小さく見えてしまう、肩関節が不自然に見えるという難点もありますね。 このあたりは服を着せれば気にならない部分ですから、これはこれでいいかなと思っているのですが。

腕を上げたポーズがより自然にとれるようになりました
実際にはもも後ろパーツに、股関節球に差し込む円柱状の軸がつく予定です そして股関節。 こちらは太ももパーツの干渉部分をスライドさせることで足が上がるようにと考えています。
パーツが大きければ部分的なスライドで解決できたかもしれませんが、乙女素体のサイズでは細かくなりすぎて部品強度や扱いやすさに問題が出そうだったので、太もも前半分が全体的にスライドするようにしてみました。
これにより、10〜20度は足が上がるようになります。 思ったほど劇的な改善にはなりませんでしたが、腹部の可動も合わせれば体育座りポーズなども安定するようになるかと思います。

欠点としては、パーツの合わせ目が目立つこと、膝を曲げた状態でないとスライドできないので膝を伸ばしたまま足を上げることができないこと。
それから、これは実際にキャストに置き換えて組み込んでみないとなんとも言えませんが、強度面やパーツのがたつきなどが問題になる可能性もあります。

これがダメだとして、他に思いつく案となると…足の付け根からおしりの部分を左右それぞれ切り出して、球の受け部分ごと回転できるようにするとか。 ただ、これだとさらに見栄えが悪くなってしまいそう。

従来の太ももとの可動範囲の比較

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