〜SD/DD指可動手首キット・試作その1<試作段階その1>
ご好意により、SDの手首、腕をお借りすることができましたので、そちらを参考にMSD可動手首キットに続いてSDなどの1/3サイズドール向けの指可動手首を製作することにしました。 以前イベント参加した際にも要望がありましたし、イベントでの取り扱いドールを見る限りではMSDは割合としてかなり少ないようですし… |
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| 幸い、SDの手首とDDの手首は太さや肉付きは異なるものの手自体の大きさには大きな違いがないので、両者で兼用できる方向で調整中です。 | |||||
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試作として2種類の手首を作ってみました。 1つはMSD可動手首同様、指の可動は各指の付け根(第3関節)だけとして、それに加えて手のひら側に親指の基部と中指、薬指、小指の基部も動かせるよう関節を追加したもの。 そしてもう1つが、手のひら側の構造は同じで、指の関節を第1、第2関節にも設けたもの。 当然、指まで動く方が指の表情は色々とれるわけですが、球体関節なのでそれほど角度が自由に保てるわけではありませんし(調整次第である程度改善可能かもしれません)、何より関節部分の隙間が目立ってしまうという問題があります。 | ||||
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SDは所有しておりませんので、DDへ取り付けてみました。 SDの手首に合わせて作ったこともあり、若干大きめのバランスとなっています。 DDは手首が細いので、余計そういう印象を受けるのかもしれません。 とはいえ、長袖の服であればさほど気にならないレベルですし、指が動くというメリットの方が大きいのではないでしょうか。 むしろ、色やソフビとの質感の違いの方が気になるかもしれませんが、こちらは細かい調整は難しいかもしれません。 |
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指の付け根しか可動しなくても、小物を掴んだりすることは十分可能です。 特に今回は手のひら側にも関節を追加したことで、掴むものに合わせて指と手の内側のスペースを調整することができるため、MSD可動手首と比べて保持させやすくなりました。 もっとも今回、小物との連携を重視して薬指、小指は曲げた状態で造形しているため、そのあたりの効果も大きいのかもしれません。 | |||||
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一方の指関節がある方の手首の魅力は、やはり幅広いポーズに対応できる点です。 握りこぶしを作るのは指の付け根だけの可動では難しいので(薬指、小指のようにあらかじめ曲げた状態で作ればいいのですが、そうなると逆に手を開いたポーズがさせにくくなってしまいます)、ジャンケンをこなすにはどうしても指の関節がないと厳しいです。 なお、指によってパーツ形状が異なっていたりしますが、そのへんを模索しつつの試作でしたので、製品化の際には統一することになると思います。 | |||||
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小物との相性も悪くありません。 指の保持力はそれほど強いわけではないのですが、指が曲がる分ひっかけやすいといいますか。なので、ひっかかりのないまっすぐな棒状のものなどは横に持つことはできても縦に持つのは難しいかもしれません。 というわけでいずれも一長一短です。 今後形状や構造の見直しはするとしても、場合によっては両方のタイプを作るということになるかもしれません。 完成の目処としては、 | |||||