最終更新日:2004/09/30
〜MSDの関節保持力を高める〜

ミニSDの関節は球状のパーツとそれを受けるパーツでできています。 そこにゴムひもを通しひっぱることでポーズつけが可能になっているわけです。

が、単純な構造だけにすぐに関節がへたってポーズの固定が難しくなってしまいます。
その対策として、ボークスでは受けの部分に皮を貼って摩擦力を上げるというキット(SD用のみですが)が販売されています。

そして、同じく摩擦力を上げるため、関節部にOリングを仕込む方法も有効なようです。
Oリングというのは、水道の蛇口のパッキンのようなものだと考えるといいかと思います。
関節の受け部分に溝を掘り、そこへこのOリングを固定するわけです。

価格は5個セットで\300〜\400。
シリコン製のものと黒いゴム製のものがあり、摩擦力はゴムの方が高いようですが、変色の可能性もあるらしいのでシリコンにしておいたほうが無難でしょう。

東急ハンズで購入しました。
結構手間かかります… 実際にやってみると、固定用の溝を掘るのは結構面倒です。
主にリューターを使用して掘ってみましたが、乾電池式のリューターだったので何度も電池を交換するハメに。

今回Oリングを仕込むのは肩、肘、股、膝の計8箇所です。

肩、肘、股には10mm、膝には12mmのリングを使用しました。
溝を掘ったら接着剤で固定すれば完了です。

また分解ついでに、関節の可動範囲を改善すべく、若干パーツ(ゴムを通す穴)を削りました。

  • 肩:肩のスイング(若干開く)が可能になる
  • 肘:腕が90度近く曲がるように
  • 腰:内部のヘラを削ることで屈む角度がアップ
  • 股:足が90度近く曲がり、座りポーズ、直立ポーズが安定
溝の深さは実際にパーツを合わせながら削るといいかも。掘りすぎたらパテで埋め直せばいいんですけど。
黄色いのはエポパテです。 これで一応関節保持力は高まったんですが、どうも足首の保持力の弱さも気になります。
というわけで10mmのOリングを仕込んでみましたが、それだけではまだ頼りなかったので、体重のかかる前の部分にシリコンチューブに真鍮線を通したものを埋め込んでみました。

まだ十分とはいえませんが、若干は効果があったかなという状態です。 やはり体重のかかる部分だけに、自立を安定させるにはもっとしっかり固定できるようにした方がいいかもしれません。
もっとも、靴などを履かせれば足首が固定されるので、それだけで自立させやすくなるんですけどね。

他に、腹の関節、首にもシリコンチューブ、Oリングを仕込みました。
首に仕込むには若干の工夫が必要ですが、動かす機会の多い部分だけに結構有効です。


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