最終更新日:2019/09/05

次期猫型球体関節人形<試作その1>

次期猫型球体関節人形・試作その1
おかげ様でご好評を頂いている猫型球体関節人形ですが、パーツの精度等気になるところもありました。
そろそろ型が限界を迎えていたこともあり、これを機にリニューアルしようと改修中です。

当初は関節部分を中心とした修正の予定でしたが、気がつけばほどんどのパーツを作り直すことになってしまいました。
頭部パーツ構成 製作中の開口パーツ
<頭部>
頭部の構成は基本的には変更がありませんが、新たに耳が動くようにしてみました。
基部に球を配置しただけの単純な構造なので、破綻なく動く範囲はごく限られています。 それでも従来よりは表情付けの幅は広がったと思います。

また、開口状態のパーツも製作中で、交換することで閉口、開口状態の変更が可能となる予定です。
首〜腰・しっぽのパーツ構成
<首〜腰>
首は1パーツ構成に戻りました。
これまでのような大きな穴が開いたリング状のパーツではなく、線状のスリットが入った構造なので、首を動かしたい方向に合わせて首パーツを回転させる必要があります。 手間は増えますが、パーツの安定度は向上しています。

胸から腰にかけての胴関節も可動方向を1方向に制限してあり、近くの軸関節で回転させて可動方向を調節する方式としました。 これも安定度向上のための措置となります。
また、新たにお腹パーツを追加しました。
これにより、猫特有の体型を再現しようとしています。ほかにも、カラーキャストでの色分け、今後のバリエーション展開に向けてなど、色々狙いはあったり。
前脚のパーツ構成
<前脚>
従来のパーツ構成をベースに、手首部分に関節を追加し、肩関節の受け部分が回転するようこちらも関節を追加しました。
手首関節は招き猫的なポーズを取りやすくするための対応ですが、球関節により手先の可動方向の自由度を向上する効果もあります。
肩関節については、従来の構造だと見た目の破綻なく腕を大きく動かすことができなかったため、その改善を図ってのものです。
見た目はともかく、肩パーツを引き出すことで肩を上げて大きく腕を広げるようなポーズも取れます。
後ろ脚のパーツ構成
<後ろ脚>
こちらも基本は従来のパーツ構成の通りですが、パーツ形状を見直し足をたたんだ状態、伸ばした状態が両立できるよう修正しました。
また、肩同様、股関節の付け根にパーツを追加し、可動範囲の改善を行っています。
こちらはパーツを引き出さなくても角度を調節することで、足を大きく開くことが可能となっています。
足がこれまでよりまっすぐに近く伸ばせるようになったので、伸びをするポーズなどの再現度も向上しました。
しっぽのパーツ構成
<しっぽ>
これまではしっぽは1パーツで、付け根の可動しかありませんでしたが、複数パーツに分割することで自由な可動が可能になりました。
スタンド代わりとして体を支えやすくなりましたので、自立の安定度改善にも役立ってくれそうです。

また、しっぽの先だけ色を変えるなどの対応もしやすくなりました。
ポーズ例 直立ポーズ例 ドール服着用例
今回は、試作パーツを仮組みしたような段階ですので、さらに改修が必要な部分も見えてきました。
既にパーツの再調整には入っていますが、概ね満足のいく結果が得られましたので、この方向で完成に向けて進めることになります。

関節の緩みがやはり気になるところですが、そちらも対策を考えておきたいところです。
猫らしいポーズもそうですが、直立させて人っぽいポーズをつけるのも楽しいです。
その状態でもポーズが安定するので、ドール服を着せるのもアリかと思います。サイズとしては、1/12とかオビツ11あたりが合うようですが、体型が独特なので着せられる服は限られることになりそうです。

年明けにかけて仕事が忙しい状況が続くため、作業時間が確保できず完成時期は現段階では未定です。
できるだけ早く完成させられるよう、頑張ります。

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