:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :: :: :: Smile! my Goddess! :: :: :: :: for PC-E500 :: :: :: :: (c)Masahiro Ueno 2000/02/17 :: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ●ストーリー ここは神々の住む天界。ここには、一人前の神となるべく修行を積 む見習いの神たちがいました。 ある日、神様がひとりの見習いに言いました。 「君は幸運の女神を目指しているんだったね。某所で”ご近所ジャ ンケン大会”というのがあるらしいから、行ってきなさい。」 実地訓練として与えられた課題は「欲の少ない人に勝利を」という ものでした。はてさて、見習い女神の運命やいかに? ●動作環境 SHARPのポケットコンピュータPC-E500シリーズ専用です。動作確認 はPC-E500Ver.3でのみ行っています。 本プログラムではプログラム本体約8kBの他にマシン語エリア約5kB を必要とします。なんらかのマシン語プログラムを使用している場 合は、その内容が失われますのであらかじめデータを退避しておく などの処置をしておいてください。 ●ファイルについて GODDESS.DOC・・・いま見ているファイルです GODDESS.BAS・・・Smile!myGoddess!の本体(内部コード)です。 GODDESSA.BAS・・・同じく本体(アスキーコード)です。こちらは        オートリストチェッカーALICE(御茶目菜子さん作)        を組み込んであります。 Plinkなどで直接ポケコンへプログラムを転送できる環境がある方 は内部コード版を、そうでない方はアスキーコード版をお使いくだ さい。コードが違うだけで、内容はまったく同じものです。 ☆パソコンからの転送方法がない方はGODDESSA.BASを見て入力して  ください。入力し終わったら、実行前に RUN *ALICE としてリ  ストの入力間違いがないかチェックしてください。間違いがある  場合は、「ダメ!」と表示されます。その行に間違いがないかも  う一度チェックしてみてください。間違いがなければ「カンペキ  ネ!」と表示されます。 ●使用方法 準備として、グラフィックデータをマシン語エリアに書き込む必要 があります。 まず、以下のようにしてマシン語エリアを確保してください。 POKE &BFE03,&1A,&FD,&0B,&FF,&12,0:CALL &FFFD8 [ENTER] 次にデータを書き込みます。 GOTO *DAT [ENTER] しばらくしてビープ音が鳴れば、準備は完了です。 画面には何やら表示されていますが、プログラムをパソコンなどか ら転送した方は気にすることはありません。[C/CE]キーでも押して ください。 GODDESSA.BASを見てポケコンに直接入力する場合は多少楽をする事 ができます。580、590行は入力する必要はありません。 GOTO *DAT [ENTER]と入力して、ビープ音が鳴った後、[ENTER]と入 力すると、勝手に580行が生成されます。次にGOTO *R [ENTER]とす ると何やら表示されますので、ここで[ENTER]とすると590行が生成 されます。 この操作は一度行えば、次回以降は必要ありません。容量を節約し たい方は、600-980行のデータ文を削除しても構いません。 ゲームの実行は RUN [ENTER] です。実行後はカタカナのフォントが書き換えられてしまうので、 [CTRL]+[+/-] としてください。それでも直らない場合は、 INIT "SCRN:" [ENTER] としてみてください。 ●操作方法 ゲーム中で使用するのは、[PF1]〜[PF5]の5つだけです。 [PF1]・・・左の人を選択 [PF2]・・・グー [PF3]・・・チョキ [PF4]・・・パー [PF5]・・・右の人を選択 詳しい動作については後ほど説明します。 ●画面説明 ------ [ (5) ] --------- [ (6) ] ------ | (1) | | (7) | | (3) | ------ (8) % -------- (10) (9) % ------ =(2)= (13) (12) (11) =(4)= ・・・分かりにくくてすみません (1) :左の人の表情 (2) :左の人の選択確認ランプ (3) :右の人の表情 (4) :右の人の選択確認ランプ (5) :左の人が出す予定のもの (6) :右の人が出す予定のもの (7) :女神(見習い)の表情 (8) :左の人の欲深さ (9) :右の人の欲深さ (10):現在何組目か (11):現在のスコア (12):ジャンケンの合図 (13):Good!の表示 ●遊び方 簡単にまとめると、煩悩が低い方の人を勝たせるように、ジャンケ ンで出すものを変更してやる、というゲームです。 ゲームを始めると、(8)、(9)の数字が上昇していきます。この数値 がそれぞれの煩悩度を示しています。そのうち上昇が止まり、(5)か (6)に「グー」「チョキ」「パー」のいずれかが表示されます。これ はその人が出そうと考えているものです。 (8)と(9)を見比べ、数値の低い方を勝たせるようにしなくてはなり ません。(5)と(6)を見て、低い方が勝っていれば何も操作しなくて もいいのですが、負けそう、あるいはあいこの場合は、[PF1]、又は [PF5]を押して、出すものを変更します。 [PF1]、[PF5]を押すと、(2)又は(4)が点灯し、その上の(5)、(6)の 中が消えます。ここで、煩悩度が低い方が勝つように、[PF2]、 [PF3]、[PF4]で「グー」、「チョキ」「パー」のいずれかに変更し ます。入力に成功すれば、(5)か(6)に入力したものが表示されます。 以上の操作は(12)の表示が「せ〜の」から「ポン!」に変わるまで の間に行わなくてはなりません。 (12)に「ポン!」が表示されると、左右の2人が実際にジャンケン をして勝敗が決まります。ここで、煩悩度の低い方が勝っていれば スコアが加算され、次の組の勝負が始まります。低い方が負けてい ればゲームオーバーとなります。 このとき、煩悩度が左右とも同じであれば、勝負はあいこになって いなければなりません。また、煩悩度が異なる場合にあいこになる と、ゲームオーバーになります。 ●スコアについて [PF1]、[PF5]を用いて出すものを変更する場合に、煩悩度が低い方 を選択しているとボーナスが加算されます。このとき、(13)に 「Good!」と表示されます。 どちらも選択しなかった、あるいは煩悩度が高い方を選択した場合 は1点。煩悩度が低い方を選択した場合は2点となります。 ●幸運の女神になるために どちらかの煩悩度の上昇が止まったら、そちらを選択して相手に勝 つものを出す、という戦法でそこそこいけると思います。 しかしある程度進むと、双方の煩悩度が高くなってくるので、のん びりしていると時間切れになってしまいます。 それから、多少キーレスポンスが悪いので、反応があるまで押し続 ける必要があります。 どちらかを選択した後、[PF2]、[PF3]、[PF4]を押さずに((5)、(6) に何も表示されていない状態)時間切れになると、選択する前に表 示されていたものを出すことになります。 99組目の勝負がつくとゲームオーバーとなりますが、多分そこまで たどり着ける人はいないんじゃないかと思います。 ●開発記 御茶目菜子さんによる第1回ソフトウェアコンテストに参加すべく 開発したゲームです。「後出しジャンケン」というものがお題だっ たわけですが、そのままでは芸がないのでいい案がないかと悩みま した。 当初は野球拳くらいしか浮かばなかったんですが、「勝利の女神が ほほえんだ」というフレーズから基本構想が出来上がりました。 また、勝負事は欲のない方が勝ちやすいというのを組み込んでだい たいのルールが決まりました。 私の場合はゲームを作る場合はまず、グラフィックから入ります。 今回はここで3〜4日かかりました。しばらくポケコンでのドット 絵は描いてなかったので調子を取り戻すのに結構時間がかかってし まいました。 プログラムの方はまずOPAS(御茶目菜子さん作)の調整からとりか かり、画面の構成、キー入力判定、勝負判定、効果音の追加、ゲー ムバランスの調整という手順で進行しました。こちらも完成まで3 〜4日といったところです。 冬場はなぜかキーの効きが非常に悪くなる(室温ではまず反応がな い)ので、作業の前に電気カーペットで温めるのが恒例となってい ます。これ、なんとかならないもんですかねえ。 ●最後に なんとか完成にこぎつけることはできましたが、面白いのかどうか あまり実感がありません。難易度が高いというのは確かなんですが。 バグチェックにはあまり時間をかけることができませんでしたので、 発見した場合はぜひ報告をお願いします。ふつうの感想も待ってま す。 ●感謝 今回はグラフィックの表示にOPAS、効果音の演奏にOMP、オートプロ グラムチェッカーALICE、ともに御茶目菜子さん作のプログラムを使 用させていただきました。小サイズながら高性能なので、非常に助か りました。 ●参考文献 ☆プログラムの参考 BASICを255%活用する方法 ,御茶目菜子,PJ ’96 5月号 BEEP郎 ,ぽけ魂太郎,PJ ’90 1月号 ☆データの作成 PATTERN EFFECTOR ,佐藤 友健,PJ ’91 5月号 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 上野 雅博 E-mail address : ueno.ma@m8.people.or.jp : ueno.ma@docomo.ne.jp : gs98604@si.hirosaki-u.ac.jp WWW URL : http://www.people.or.jp/~uenoma/