-PocketCOMPUTER-
最終更新日:2004/03/20



手持ちのポケコンも増えてきたことですし、各機種のベンチマークテストを行ってみました。 具体的なテスト内容ですが、以下の4つのプログラムの実行時間を計測するというものです。


リスト1
10 FOR I=0 TO 10000:NEXT:END



リスト2
100 FOR I=0 TO 1000:PRINT I;:NEXT:END



リスト3
200 CLEAR :D=200:DIM A(D)
210 FOR I=2 TO SQR (D+1):J=I:IF A(I)<>0 THEN 230
220 A(J)=1:J=J+1:IF J<=D THEN 220
230 NEXT
240 FOR I=2 TO D:IF A(I)=0 THEN PRINT I;
250 NEXT:END



リスト4
300 A=100:FOR I=0 TO 200:A=1.01+LOG (EXP (COS (A))):NEXT
310 PRINT A:END


このプログラムはPJ'88年4月号に掲載されたもので、PJ誌上でのクロックアップ記事によく使われていました。
時間の測定はストップウォッチ(ザウルスのMOREソフト)を使用していますので、多少の誤差を含んでいます。
今回のエントリーは、手持ちのPC-E500(倍速改造済)、PC-G815、PC-G850、Z-1。 さらにCP阿部さんのご協力により、PC-E650、PC-G801も追加することができました。 ありがとうございます。
では、結果発表です。
 機種 PC-E650PC-E500
2.4MHz
PC-E500
4.8MHz
PC-G801 PC-G815 PC-G850 Z-1 
リスト113.5913.776.7220.9618.879.489.51
リスト215.0915.517.6210.5410.986.6023.13
リスト34.095.672.945.156.472.975.25
リスト416.9214.797.1733.9034.8613.4613.83
単位:秒
ポケコン唯一の16ビット機ということでZ-1の独走かと思われましたが、最新機種であるPC-G850も健闘しています。 互角以上の結果が出ています。特にテキストの表示は抜群に速いようです。 逆にZ-1は、他の部分については肉迫しているだけにこの遅さが目立ちますね。
PC-E500はこの中では一番古い機種になりますが、その割には高い性能を発揮していると言えるのではないでしょうか。 特に関数計算に強いようです。

E500シリーズの最新機種PC-E650ですが、それほど処理速度に差はないようですね。 リスト3が若干速くはなっているようですが、測定誤差とも考えられますし。

同じく、PC-G801とPC-G815も差はないようです。 PC-G815はEシリーズのようにグラフィックを扱うことができるようになっているわけですが、それによる影響はないのでしょうか。 画面をPSET命令で塗りつぶしていくようなベンチを試してみると面白いかも。 グラフィック命令のないG801などでは不可能ですが、グラフィック性能を測ることができるでしょうし。 ちょっと考えてみます。

ちなみにZ-1は、改造により3倍速までの動作が確認されています。 これにより、ようやくリスト2の結果がPC-G850に近くなるようです。 そう考えると、ポテンシャルはやはりZ-1が一番高いと言えるかもしれません。

ちなみにPC-1251でリスト1を実行させてみると、7〜8分かかりました。はぁ...

というわけで、みなさんもお手持ちのポケコンでベンチマーク測ってみませんか? 今回使用したプログラム、テキスト形式のものを用意しました。
結果が出ましたら、お知らせください。こちらでまとめて紹介したいと思います。 なお、重複する機種でもOKです。平均してより正確?な値にしていきますので。
その際は、測定した機種、改造の有無(クロック以外でも)も教えてください。


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