◎TALK(発声)文法
TALK "F3 koxniciwa."
基本的には上記のような記述となります。
ローマ字でしゃべらせたい文字列(音声文字列)を入力するものと考えて下さい。
対応表は以下の通りです。赤い文字はローマ字表記とは異なっていますので注意して下さい。
<<50音>>
ワ | ラ | ヤ | マ | ハ | ナ | タ | サ | カ | ア | / |
wa | ra | ya | ma | ha | na | ta | sa | ka | a | ア |
| ri | | mi | hi | ni | ci | si | ki | i | イ |
| ru | yu | mu | hu | nu | cu | su | ku | u | ウ |
| re | | me | he | ne | te | se | ke | e | エ |
| ro | yo | mo | ho | no | to | so | ko | o | オ |
|
<<濁点>>
パ | バ | ダ | ザ | ガ | / |
pa | ba | da | za | ga | ア |
pi | bi | di | zi | gi | イ |
pu | bu | du | zu | gu | ウ |
pe | bu | de | ze | ge | エ |
po | po | do | zo | go | オ |
|
<<小さいヤ>>
ピャ | ビャ | ジャ | ギャ | リャ | ミャ | ヒャ | ニャ | チャ | シャ | キャ | / |
pya | bya | zya | gya | rya | mya | hya | nya | cya | sya | kya | ア |
pyu | byu | zyu | gyu | ryu | myu | hyu | nyu | cyu | syu | kyu | ウ |
pye | bye | zye | gye | rye | mye | hye | nye | cye | sye | kye | エ |
pyo | byo | zyo | gyo | ryo | myo | hyo | nyo | cyo | syo | kyo | オ |
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<<その他>>
ファ | fa | | ン | x |
フィ | fi | | ッ | q |
フゥ | fu | | ー | - |
フェ | fe | | ティ | ti |
フォ | fo | | トゥ | tu |
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音声文字列の記述には、以下のような注意点があります。
▼文字列の最初にx(ン)、q(ッ)は使用できない
▼文字列の最後にq(ッ)は使用できない
▼音節数(発声する文字数)は最大30音節まで
また、音声文字列の最後には、原則として以下の記号のうちいずれかを記述します。
. | ピリオド。通常はこちら。 |
? | クエスチョン。疑問調(語尾が上がる)の発音に。 |
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省略しても発声されますが、この場合は「.」と同等の発声となります。
音声文字列の前にある「F3 」は制御文字列といい、音声の設定を指定するためのものです。
○1文字目
F | 女性の声で発音します。 |
M | 男性の声で発音します。 |
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○2文字目
1〜6 | 発声速度。スペースで省略した場合は2になります。 |
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○3文字目
スペース | 音声文字列により、任意の発声をします。 |
0 | 固定音声(おわりました) |
1 | 固定音声(おまちください) |
2 | 固定音声(こしょうちゅうです) |
3 | 固定音声(いらっしゃいませ) |
4 | 固定音声(ありがとうございました) |
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固定音声はあらかじめ音声データが用意されたもので、音声文字列で発声させる音声合成とは違い発音が滑らかです。
この指定をした場合は1文字目の「M」「F」指定は無効(どちらを指定しても、女性の声で発音)になります。
<例> TALK "F24."
発声速度を指定する際、N66BASICで1に設定するには、TALK命令の前に以下のコマンドを実行する必要があります。
POKE &HFA5A,PEEK(&HFA5A)or &H20
他のBASICモードで実行する場合には、問題ありません。
この他に、アクセントの設定などを行う特殊記号が用意されています。
/ |
前の言葉の語尾を少し下げて発声させる。また、1音節分の間を置いて次の言葉を発声させる。
<注意>1つの音声文字列中、2つまで使用可能
<例> TALK"F ici/ni/sax."
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? |
前の言葉の語尾を尻上がりに発声させる。
<注意>1つの文字列中、2つまで使用可能
(文字列終結用の「?」とは別)
<例> TALK"F uso?hoxto."
|
’ |
母音にアクセントをつける。母音の後ろに記述する。
<注意>空白で区切られた言葉1つにつき1つだけ
使用可能
<例> TALK"F mina'sax koxniciwa'."
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+ |
言葉を高く発声させる。空白で区切られた言葉の先頭に記述する。
<注意>空白で区切られた言葉1つにつき1つだけ
使用可能
<例> TALK"F ka +nega +na'ru."
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^ |
言葉全体を高く強く発声させる。
<注意>音声文字列の先頭、/、?で区切られた
言葉の先頭に記述するので、1つの音声文字列中
3つまで使用可能
<例> TALK"F ^ka +kiku e ba."
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* |
母音を無声化させる。母音の後ろに記述する。
<例> TALK"F to +bima su*."
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上記の例のように、音声文字列中に任意に空白を入れることが可能です。
空白を入れても発声される内容に変化はありません。
これらの特殊記号を組み合わせ、より自然な発音に近づけるよう調整が必要です。
参考文献:PC-6001mkIISR 取扱説明書
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