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PI-ET1を開いたところ。
ノートパソコンのような2ツ折りのスタイルで、液晶パネル右上にバーコードリーダーユニットがあるので、その部分は変則的な形となっています。
ヒンジ部は金属の軸を入れているだけの構造なので、ヘタリやすいようですね。
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本体上面。
表面はプラスチックの上に樹脂をコーティングしてある構造のようで、独特の質感と高級感があります。
が、それだけに角などははがれやすく、また保存状態によっては変質してしまうこともあるようです。
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本体右側面。
左側がバーコードリーダー部。場所が場所だけに使いにくさはありますね。
右側のダイヤルは、液晶のコントラスト調整用。
その下のピンジャックはシリアルポートで、ここにPC接続用、またはET1同士の接続用ケーブルを挿します。
反対の本体左側には動作用電池、メモリ保護電池のスロットが配置されています。
電池の持ちは当時の電子手帳としては消費電力が2倍〜一ケタは違うので、とてもいいとは言えません。
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本体背面。
PI-ET1一番の弱点であると思われる部分です。
液晶とメイン基板を結ぶフラットケーブルが剥き出しになっています。
ビニール製の弱いケーブルなので、取り扱いには注意。
その下の四角い部分は、ICカード排出スイッチです。
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本体底面。
ICカードスロットは本体右手前に配置されており、底面にはセットしているカードが判別できるよう透明な窓がついています。
標準で付属しているダミーカードは名札になっていたり。
カードの大きさはCFより一回り大きいくらい。
ちょうどPCMCIAを半分にしたサイズでした。
写真のものは外部メモリカードで、増設するわけではなく内臓メモリとは別ドライブという感覚で利用します。
厚さ3mm程度のカードながらメモリ保護のためボタン電池(BR2016)を使用しています。
当然交換可能。
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液晶はもちろんモノクロで、バックライトもなし。
視野角はそこそこ広く、特にクセはありません。
メニューはアイコンで大きく表示され、カーソルキーで選択してそれぞれの機能を利用。
両サイドには現在の各種状態を表すインジゲーター(矢印)が用意されています。
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キーボードは一応JIS配列。
キーピッチが狭いのは当然ですが、クリックが固くストロークも浅いので入力しやすいとはとても言えません。
カーソルキーも一見十字キーでゲームなどには相性が良さそうですが…これもキーボードと同様です。
手前のスライドスイッチは、ICカードのロックスイッチ。
ロック状態でないと電源が入らないようになっています。
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今や貴重と思われる外箱。
箱に機能説明の文字は必要ないのではないかとは思いますが、なかなか渋いデザインです。
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外箱の裏側には各機能の画面写真が。
スケジュール機能はカレンダーから呼び出すようになっており、一周間の予定をまとめて参照できます。
メモ機能は漢字、英数かなの小さなフォント、ドット絵、モンタージュの4種類を組み合わせて利用することが可能。
モンタージュ機能はパーツも比較的豊富に用意されており、パーツの配置位置の微調整もきくのでなかなか面白いですね。
電話帳、名刺機能でもモンタージュを使うことができます。
テキストによるメモのほかに簡易地図を使うことも可能。
これは直線を引く、数字、アルファベットを貼りつける程度のものなんですが、単純なだけに使いやすくはあるかも。
まぁ基本的に、どれも操作性がいいわけではないんですけど。
電卓は四則演算に加え、16進数、秒単位での計算も可能です。
一方の表計算は…残念ながら使い方がよく分かりません。
基本的なことはできるようなのですが、関数の設定方法、どんな関数が使えるのかが不明です。
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オプションの模式図も掲載されています。
実際に発売されたオプションについては下記の仕様を参照してください。
中でも最重要オプションと思われるのが「パソコンハンド」。
ET1のデータをPC-98上で管理することができ、ET1の画面のキャプチャも可能らしいです。
ET1の特徴であるプログラムの管理、そして開発には欠かせないオプションでしょう。
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